国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 特設サイト

NEDOが取り組む最先端のバイオ関連技術を紹介
―細胞から工業材料を生産する「スマートセルインダストリー」の最新動向―

NEDOは、展示ホールDの「スマートセルインダストリーゾーン」に出展し、最先端のバイオ技術を用いた材料開発について紹介します。本展示会を通じてバイオ技術のニーズを見定めるとともに、ビジネスマッチングを図り、実用化を促進します。
また、10月11日に開催するNEDOセミナーでは、5府省の政策担当者や有識者が今後のバイオ戦略等についてパネルディスカッションや講演を行います。

1. NEDOブースの展示概要

NEDOブース:展示ホールD [D-39]

NEDOは、植物や微生物等の生物機能を活用し工業材料等を生産する「スマートセルインダストリー」の実現を目指すプロジェクト(※1)などバイオ関連の材料開発に取り組んでいます。
今回、NEDOはブースでは、3つのエリア(微生物、植物、非可食バイオマス)を設け、実物の展示やデモンストレーションなどを行います。
一例としてNEDOブースで公開する最先端のDNA合成装置試作機は、合成コスト9円/塩基で200塩基を20時間以内に合成できる長鎖DNA材料供給に特化した装置です。従来の商業ベース合成機で1塩基あたり10円を切る低価格の合成は100塩基程度までであったのに比べ、世界的にも競争力のある低コスト化と大幅な長鎖化を実現しました。また、これまではゲノム8本同時合成であったところ24本同時合成が可能なシステムに改良し、従来機に比べて3倍以上のスピードアップを実現しており、スマートセルの構築などゲノム合成・ゲノム編集といったさまざまな分野へのさらなる貢献が期待されます。

(1)微生物エリア

微生物細胞による工業材料の生産について、「バイオインフォマティクスを核とした超高速スマートセル創出プラットフォームの開発」をテーマに、遺伝子配列設計システム(情報解析技術)、DNAハイスループット合成・分析評価技術等について紹介します。最先端のDNA合成装置試作機の展示や遺伝子配列設計システムツールのひとつで代謝予想が可能なシステムである「M-Path」のデモンストレーションを予定しています。

(2)植物エリア

植物細胞による効率的な高機能品生産に向けて開発を進めており、遺伝子発現制御技術、物質生産の開発事例を中心に紹介します。また、世界的に競争が非常に激しい分野ではありますが、国産の新たなゲノム編集技術確立に向けての取組についても紹介します。

(3)非可食バイオマスエリア

タイで実施した、バガス(サトウキビの搾りかす)やキャッサバパルプ(キャッサバイモからタピオカを抽出した後に発生する残渣)からバイオエタノールを製造する実証事業(※2)について紹介します。

2. NEDOセミナー「バイオ×デジタル時代の新たなバイオ戦略-スマートセルインダストリーの創出と更なる可能性に向けて-」の概要

バイオ関連分野に関する政策動向や企業の取組・方向性、最新技術の動向などについて、内閣府・経済産業省・農林水産省・文部科学省・環境省の政策担当者や有識者がパネルディスカッションや講演を行います。

タイトル:NEDOセミナー「バイオ×デジタル時代の新たなバイオ戦略-スマートセルインダストリーの創出と更なる可能性に向けて-」
コーディネーター:国立大学法人九州大学 名誉教授 久原 哲 氏
            (NEDOスマートセルプロジェクト プロジェクトリーダー)
日時:2017年10月11日(水) 13時00分~15時00分
場所:パシフィコ横浜 アネックスホール F203/204
聴講登録:要
登録方法:BioJapan 2017ホームページよりご登録ください。
http://www.ics-expo.jp/biojapan/ja/


プログラム

時間

講演内容

13時00分~
13時05分

開会挨拶

吉木 政行

NEDO 材料・ナノテクノロジー部 部長

13時05分~
13時55分

第一部 バイオ×デジタルが拓く新時代におけるバイオ戦略

「バイオ×デジタルによる新たな経済社会(バイオエコノミー)に向けて」

上村 昌博 氏

経済産業省 商務情報政策局商務・サービスグループ 生物化学産業課 課長

「生物機能の高度活用による新たな農業と新産業の創出」

菱沼 義久 氏

農林水産省 農林水産技術会議事務局 
研究総務官

「環境省におけるバイオ関連の取組について」

水谷 好洋 氏

環境省 地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室 室長
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

バイオ×デジタルが拓く新時代におけるバイオ戦略に向けて
(パネルディスカッション)
■モデレーター
  • 久原 哲 氏
    九州大学 名誉教授 
■パネリスト
  • 中島 潔 氏
    内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付
    産業技術・ナノテクノロジーグループ 企画官
  • 上村 昌博 氏
    経済産業省 商務情報政策局商務・サービスグループ
    生物化学産業課 課長
  • 水元 伸一 氏
    農林水産省 農林水産技術会議事務局
    研究開発官
  • 永井 雅規 氏
    文部科学省 研究振興局 ライフサイエンス課 課長
  • 水谷 好洋 氏
    環境省 地球環境局地球温暖化対策課 地球温暖化対策事業室 室長 
  • 林 智佳子
    NEDO 材料・ナノテクノロジー部 主査
    (NEDOスマートセルプロジェクト プロジェクトマネージャー)

 

13時55分~
14時55分

第二部 スマートセルインダストリーの創成に向けて

導入説明

久原 哲 氏
九州大学 名誉教授

スマートセル分野における国内外の研究開発動向

近藤 昭彦 氏
神戸大学 教授

国内産業界の動向1
「循環型社会を目指して:バイオとデジタルの融合による挑戦」

水無 渉 氏
三菱ケミカル(株) 横浜研究所 バイオ技術研究室 室長

国内産業界の動向2
「バイオとデジタルの融合によるスマートセル創製プラットフォームの構築」

武田 志津 氏
(株)日立製作所 研究開発グループ 基礎研究センタ 主管研究長

14時55分~
15時00分

閉会挨拶

吉木 政行

NEDO 材料・ナノテクノロジー部 部長

【用語解説】

※1 植物や微生物の細胞から工業材料を生産する「スマートセルインダストリー」の実現を目指すプロジェクト
事業名:植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発(スマートセルプロジェクト)
実施期間:2016年度~2020年度予定

※2 バイオエタノールを製造する実証事業
事業名:酵素法によるバガスからのバイオエタノール製造技術実証事業(タイ)
実施期間:2011年度~2016年度
事業名:キャッサバパルプからのバイオエタノール製造技術実証事業(タイ)
実施期間:2011年度~2015年度

3. 問い合わせ先

(本サイト情報についての問い合わせ先)
NEDO 材料・ナノテクノロジー部 担当:尾上、林、大竹 TEL:044-520-5220

このウィンドウを閉じる

Copyright© 2017 JTB Communication Design, Inc. All rights reserved.