【イタリア大使館貿易促進部、バイオテクノロジー関連6社とともに日本とイタリアの橋渡しへ】

小間番号: D10

イタリア大使館貿易促進部のブースでは、イタリアのバイオテクノロジー関連6社が出展し、同国のバイオ・医療産業に関する有益な情報を提供する。10月10日(木) 13:20〜14:20にはExhibitor's Stage Iにおいてセミナーを開催し、活動・研究内容についてのプレゼンテーションを行う(同時通訳有)。

http://www.ice-tokyo.or.jp/event-category4/biojapan-2019

イタリアのバイオテクノロジー産業

イタリアのバイオテクノロジー産業は競争の激しい分野となっており、優秀な企業が独自の技術を生み出している。

2018年までの過去3年間で、イタリアにおけるバイオテクノロジー事業の売上は16%増大している。この成長率は製造部門(7%)の2倍以上であり、イタリアにおいてバイオテクノロジー事業が成長分野であることがよくわかる。また同期間中、バイオテクノロジー事業の研究開発投資額は17%増加している。2018年の1年間では、バイオテクノロジー事業を有する企業の総売上は116億ユーロに対して、研究開発投資額は約20億6000万ユーロに上る。今後の成長のために積極的に投資し続けているのだろう。

イタリアは、国外企業との事業提携の締結に極めて前向きな国であり、国際交流が活発だ。日本企業にとっても、自社技術をヨーロッパに広める足がかりとしたり、逆にヨーロッパの動向を知るための情報源にしたりと、イタリアのバイオテクノロジー企業と提携するメリットは大きい。

BioJapanのブースでは、イタリア大使館貿易促進部だけでなくイタリアのバイオ・医療関係6社の各担当者が対応する(日本人スタッフ、通訳あり)。6社の事業内容などは以下の通りだ。

 

・ジェノメアップ社(GenomeUp)

希少遺伝子疾患の診断を24時間未満で可能にする人工知能(AI)を開発する企業。患者の遺伝子データとその表現型をマッチングするAIモデルを基盤としており、公共医学データに患者の遺伝子変異を照らし合わせ、さらにPubMedの2800万件以上の文献をスクリーニングして遺伝子変異を特定し、臨床レポートを提供する。これらから得られる結果に基づき、個別化医療の実現を目指す。

 

・メナリーニ社(A. Menarini Industrie Farmaceutiche Riunite)

世界136か国で展開しているイタリア最大の製薬企業。低分子医薬や抗体医薬を強みとしており、プライマリケア市場で強力な存在感を示している。あらゆる国・地域において固有の現地要件の管理・遂行に卓越しており、各国でマーケティングおよび販売に成功していることから、製薬企業にとって優れたパートナーとなるだろう。すでに複数の日本企業のライセンス・事業開発部門でコラボレーションの実績がある。

 

・アッチェレラ社(Accelra)

ファイザー社(Pfizer)のスピンオフ企業で、クリニカルリサーチやCRO、製薬・創薬関連サービスを請け負う。ニューケミカルエンティティ(NCE)や新規生物由来物質(NBE)、バイオシミラー、細胞療法などの開発をサポート。各生物種における毒性試験や薬物動態試験だけでなく、小分子および生物製剤の受託合成、学術誌への投稿パッケージ、薬事書類のコンサルティング・作成なども行う。

 

・アプトゥイット社(Aptuit)

ドイツに本社を置く医薬品研究開発企業であるエボテック社(Evotec)のグループ企業。有機合成化学、製造・制御、前臨床およびIND実現GLP/GMPプログラム、デューディリジェンスおよびコンサルタントサービスなど、あらゆる医薬品開発ソリューションを提供する。ニューロン疾患、糖尿病および糖尿病合併症、疼痛および炎症、腫瘍、感染症、呼吸器疾患、線維症などの主要治療領域における多くの経験と専門知識を統合し、独自の地位を築いている。

 

・オピス社(OPIS)

1998年に創立されたイタリアの国際的CROで、現在はEU全土に展開している。腫瘍学、免疫腫瘍学、神経学、希少疾患適応、その他個別化標的治療など、治療領域は多岐にわたる。メディカルライティング、プロジェクトマネジメントやモニタリングなどの臨床業務、薬事業務や治験スタートアップミーティングおよび医薬品安全性監視など、治験管理のあらゆるステップをサポートする。治験依頼者のニーズに応じてフルサービスの提供、個々あるいは一部業務のマネジメントのいずれでも対応可能とのこと。

 

・エミリア・ロマーニャ州バイオ・ライフサイエンスクラスター(The Clust-ER Health)

イタリアのエミリア・ロマーニャ州の地域当局が推進する協会。企業や研究・臨床機関のライフサイエンス部門、医療技術部門、ウェルネス部門を擁し、地域の健康・ウェルネス経済の競争力支援を目指している。バイオメディカルおよび新世代の人工装具、アクティブ・エイジングなどを重視する中で、特に再生医療の可能性探求に関心のある製薬会社、および共同研究機関の立ち上げに関心のある研究機関との産業・技術パートナーシップ締結を歓迎している。

 

3社はプレゼンテーションを実施

10月10日(木) 13:20〜14:20にExhibitor's Stage Iにおいて開催されるセミナーでは、イタリア大使館貿易促進部によるイタリアのバイオテクノロジー産業の紹介だけでなく、GenomeUp社の「AIによる希少遺伝子疾患のプレシジョン・メディシン」、Aptuit社の「INDiGO-Select. 創薬成功の為のソリューション」、The Clust-ER Healthの「エミリア・ロマーニャ地域の再生医療イノベーションハブ」とそれぞれ題したプレゼンテーションが行われる。イタリアのバイオテクノロジー産業を理解する貴重な場であり、ぜひ聴講していただきたい(同時通訳有)。

 

取材・文:GH株式会社 島田